クリスマスに鶏肉を食べる文化は日本だけらしい事

クリスマス

先日、今年のクリスマスがつつがなく過ぎ去ったと思いますが、多分多くの人が鶏肉を何らかの形で食べたと思います。

ローストチキンだったりフライドチキンだったり、竜田揚げにした人も居るかも知れませんし唐揚げだったお宅もあった事でしょう。

お気軽にチキンナゲットで済ませた人も多いと思いますが、どれもこれにも鶏肉料理ばかりだと思うのです。

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そもそも何故?日本ではクリスマスに鶏肉を食べるのが当たり前になっているのか?と言うと、元々は欧米などのキリスト教系の国々ではクリスマスに食べるご馳走と言えば七面鳥のローストなど、七面鳥を主に食べるのがクリスマスと言った風潮です。

クリスマスと言えばターキー(七面鳥)と言う位に当日の七面鳥の出荷数がかなりの数になるので、この時期のキリスト教を信仰している国々の七面鳥の養殖場では七面鳥がかなり減る状況に見舞われる様です。

だったら日本でも七面鳥を養殖して食べる用で出荷して、日本でも普通にターキー料理を普及させればよかったんじゃないのか?と疑問に思った人も居ると思いますが、実は日本では七面鳥はあまり食べようとしない品種だったりします。

身体が大きいので食用にする肉がたくさんありそう?かと思うのですが、毎年クリスマスの時期だけしか食べないので、七面鳥の養殖だけでやって行けるとは思えません。

それに、七面鳥は大きい以外にも顔が怖いとか突かれると痛いとか、知らない人が侵入すると攻撃する習性を生かして昔は番犬の代わりにも使っていた時代もあった様です。

そんな七面鳥を差し置いて日本では鶏肉を主に食べるクリスマスになって行った背景にあるのは、鶏肉料理をクリスマスに食べる様に仕向けよう!と言う、昔の食肉業界の思惑があります。

戦後と言う時代を払拭して経済が活性化してきた頃にクリスマス文化が日本にもやって来たのですが、その時に食べる肉料理を当時あまり食卓に上る事が少なかった鶏肉を普及させようと、食肉業界が鶏肉料理を紹介したり販促した結果が今の日本のクリスマスに鶏肉を食べる習慣を作っているのです。

他にも、クリスマスのチキン以外のイベントでは、お菓子メーカーがチョコレートの売り上げを伸ばそうと、バレンタインデーにチョコレートを送ったりする習慣を定着させていったので、意外と大きなイベントに背景にあるのが食品業界の販売促進が目的だったりするのです。

と言う事を、今の若い世代の人はあまり知らなかったりするので、どこかのタイミングでこの話をしてみると良いでしょう。

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